観光地はどうつくられるのか?〜別府温泉からみえた構造

みなさんこんにちは。Yumaです。
本日も私の記事をご覧いただきありがとうございます。

これまで、シリーズ『観光地はどう作られるのか Season1:別府温泉編』をお送りしてきましたが、今回が最終章となります。

別府温泉をテーマに
・街の概要
・油屋熊八という人物
・別府地獄めぐりという観光体験
・「別府温泉日本一」というブランド
を見てきました。

一見するとバラバラに見えるこれらの要素ですが、実はすべて繋がっています。

観光地とは何か?

では、改めて考えてみます。
観光地とは、一体何なのでしょうか?
温泉がある場所でしょうか?
有名な場所でしょうか?

観光地は設計できる

別府温泉の事例から見えてきたのは、観光地とは自然にできるものではなく、設計されるものであるということでした。

観光の公式

観光地について調べる中で、いくつかの共通点が見えてきました。
私なりに整理すると、観光地は次のような要素で成り立っていると考えられます。

観光地 = 資源 × ストーリー × 回遊性 × 発信

資源
→ 温泉、自然、文化
例:別府温泉

ストーリー
→ 意味付け、ネーミング
例:地獄

回遊性
→ 巡る仕組み
例:別府地獄めぐり

発信
→ 認知・ブランド
例:「日本一」

ここで重要なのは、この4つが“掛け算”であるという点です。
どれか一つが欠けても、観光地として成立しません。

逆に言えば、すべてが揃えば観光地はつくることができるとも言えます。

別府温泉はまさにこの構造を持っていました。

・資源:豊富な温泉
・ストーリー:「地獄」というテーマ
・回遊性:地獄めぐり
・発信:「日本一」というブランド

すべてが揃っているからこそ、今もなお多くの人を惹きつけているのです。

転用と可能性

この構造は、観光に限った話ではありません。
例えばスポーツやエンターテイメントも同様です。

・スタジアム
・イベント
・テーマパーク etc.

いずれも「体験を設計するビジネス」という共通点を持っています。
別府温泉を歩きながら感じた違和感。

それは、この街があまりにも「完成されていた」ことでした。

しかし、その正体は偶然ではなく、一人の人物と、その後の積み重ねによって作られたものでした。

「観光地は、作ることができる。」

そう考えると、これから訪れる街の見え方も、少し変わってくるのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

このシリーズでは、今後もさまざまな観光地やスポーツ施設を取り上げながら、「体験の設計」について考えていきたいと思います。

シリーズ記事「観光地はどうつくられるのか Season1 別府温泉編」は、以下の図書、ウェブサイトおよび著者のフィールドワークをもとに作成しております。

〈参考文献〉
植松三十里『万事オーライ:別府温泉を日本一にした男』 PHP研究所、2021